その9。






サンタローズ村に、帰って来ました。






パパス「父さんは調べることがあるので、今日は家にいるが。
パパス「お前も、村の外に出たりしないようにな。」




父ちゃん・・・。


それは、外に出て来なさいってことか?
裏に含んだメッセーじなのか?(天邪鬼。)










パパの言いつけどおり外に出ると、
自分と似たような格好の、お兄ちゃんに出会いました。






紫色のターバンに、紫色のマント。

そこはかとなく漂う哀愁。








・・・はっ!Σ( ̄ロ ̄lll)





こ、こいつさては!!!
(気付いちゃったか?)













紫好きだなっ!?
(いや・・・。)













紫好き兄ちゃん「ん?坊やは、不思議な宝玉を持っているな」


紫好き兄ちゃん
「そうか、ゴールドオーブって言うんだね。」
「そのオーブを、ちょっと見せてくれないか?」




・・・・・・・・・(´・ω・`)




紫好き兄ちゃん「あはは。盗むつもりはないよ。信用してほしいな。」



なっ!
兄ちゃん!それは誤解だっ!


こころはちゃんと知ってるぞっ!
紫好きの人に、悪い人はいないって!
(なんか履き違えているぞ。)







ゴールドオーブを手渡した。


紫好き兄ちゃん「本当にきれいな宝玉だね。はい、ありがとう。」


ゴールドオーブを返してもらった。


紫好き兄ちゃん
「坊や、お父さんを大切にしてあげるんだよ。」
「どんなツライことがあっても、負けちゃ駄目だよ。」





うん!
兄ちゃんも、あんまり子供に不吉な予言してちゃ駄目だよっ!
















紫好きの兄ちゃんのことは、他の村人達も気にしていました。







シスター「ねぇ坊や。教会の前にいたステキな人は、まだいるかしら・・・」






神父さ〜ん!
このシスター、もう破門した方がいいんじゃな〜い?





シスター「どうしましょ・・・。もしかして私に気があったりして・・・。ぽっ」












お前がどうしましょだ!( ̄△ ̄;)












武器屋の大将
「最近、村におかしなことが起こるんだ。」
「先日村にやってきた、あの変なヤローのせいじゃないかなぁ・・・」






いや大将、それは誤解だっ!
紫好きに悪い奴はいねぇ!





同じ紫好きとして、これは放って置けません。


兄ちゃんの誤解を解くべく、こころは調査に乗り出しました。






まずは、
宿屋にいた旅の人から、聞き込み開始です。




旅の人「へぇ。坊やの父さんはパパスっていうのかい。」



そうなんですよ〜。

上から読んでもパパスパパ。
下から読んでもパパスパパでお馴染みの、あの人です( ´д` )





旅の人「そういえば昔、どこかの国にパパスという国王がいたなぁ。」






・・・・・・・っ!!Σ( ̄ロ ̄lll)








ちょ、ちょっと旅の人・・・。
迂闊なコト言わないでよ。


そりゃ、こころだって薄々気付いちゃいるけど。

パパが、どうしても隠したいみたいだから・・・。
気づかないふりしてあげてるの。優しさなの。

親子間の、大事な大事な暗黙の了解なの。


だから二度と言っちゃ駄目だよ?解った?


もし言ったら、ギガデインからね?( ´д` )
(にっこり笑って目が本気。)





旅の人「ま、まぁ、坊やの父さんとは別人だろうけどね。」





それでよし。











こんなふうに、村の人たちから話を聞いて回るこころ。









村で起こっている変なことと言うのは、

まな板が失くなった。(サンチョさん。)
たんすの中に入れたはずのお裁縫箱が、イスの上にあった。(武器屋のおかみさん。)
宿帳に、おかしなイタズラ書きがしてある。(宿屋のオーナー。)



こんな感じに、
子供の悪戯レベルのことが、あらゆる場所で起こっているのです。





その中でも、農家で起きたコトは深刻です。


おばさんが作ったお鍋が、いつのまにか空っぽになっているのです。
一体誰が中身を食べたのかっ!?



おばさんは、おじいちゃんのせいにしています。


おばさん「おじいちゃんも、お腹がすいたなら、そう言えばいいのに。」


一方おじいちゃんは、


おじいちゃん
「わしゃ食べ取らんぞ!
わしのことを子供あつかいして、うちのヨメも困ったヤツじゃわい。」




大変!
嫁と舅の、家庭内イザコザが勃発!





誰かーーー!
今すぐみのさんに、思いっきり生電話をーーーっ!
(助けてみのさーん!)











そして、バーに辿り着く。





バーテン「おや?グラスがないと思ったら、こんなところにあったか。」




うむむむ〜。

ここでもやっぱり、起きてたかぁ〜。



これは一体誰の仕業・・・。



誰の・・・・・・・。


誰の・・・・・・・。




誰・・・の・・・・・・っ!








のわぁぁあああああ!!Σ(`ロ´ノ)ノ











な、な、なんか!

なんか透けてる人がいるっ!!


















また出た、半透明・・・・・・(うんざり)。










紫がかった髪に、とがった耳。


ああ・・・。
紫の髪の人・・・。
その正体は速水社長・・・(違)。





紫好きに、悪い奴はいない!
(結論!)






ちょっと、お嬢さん・・・。
あちら側が、透けて見えてますよ・・。




半透明「まあっ!あなたには私が見えるの!?」



ええ。あちら側までばっちり。



半透明「よかった!やっと私に気がついてくれる人を見つけたわ!」



なんか、見ちゃいかんモノ見ちゃう体質なんですよね・・・。



半透明「私が何者かですって?」



あ、えっと・・・。



半透明「待ってここじゃ落ち着かないわ。」



え?あ、うん・・・。



半透明「たしかこの村には、地下室のある家があったわね。」



あの・・・。



半透明「その家の地下室に行ってて!私もすぐに行くから・・・。」







ドロン!!
(ドロン?)









・・・・・・・・ぽかーん( ゚д゚ )














また出た、暴走キャラ・・・・・・。
(不吉な予感。)










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