その6。









レヌール城内で、
なんだか半透明な貴婦人発見。






・・・ちょいとお嬢さん、あちら側が透けて見えてますよ。
(お化けに違いない。)








ソフィア「私はこの城の王妃。」
ソフィア「十数年ほど前、お城の者はみな、魔物に襲われ殺されたのです。」









ソフィアさん曰く。

邪悪なテの者が、世界中から身分のある子供をさらっているらしく、
このレヌール城にも、もれなくテの者がやって来ました。

でも、この王家には子供がいなかったので、その腹いせに城を壊滅させたそうです。









うーむ。
なんか解らんが、その「テの者」と言うのが、この世界の悪者なんだな。






つまり、この旅の目的は、「テの者」を倒すこと!!
(違います。)












なんだよ「テノ者」って・・・。
(ふと我に返ってみる。)












ソフィア
「このほろびた城に住み着いたゴーストたちを追い出してください。」



ソフィア
「そうでなければ、お城の者たちは、
いつまでも、呪われた舞踏会で踊らされたままなのです。」









の・・・っ!Σ( ̄ロ ̄lll)




われた舞踏会っ!!!
(呪い出た呪い。)














それは、是非とも見学したい。
あわよくば、それに参加したい。

よし、先を急ごう!

















先に進むと、
今度は半透明のおじさん発見。












・・・ちょいとおじさん、あちら側が透けて見えてますよ。
(間違いなくお化け。)











このおじさんこそ、城の主のエリック王。
(透けてるけど。)




昔はこの城で、愛するソフィア王妃と一緒に、
ゴージャスな銀のティーセットで午後の紅茶を楽しむ・・・。

そんな、ブリリアントな日々を過ごしていたらしい。








今は透けてますけどネ!(≧w≦)ぷっ
(ぷっ!じゃないだろ・・・。)













エリック「どうかお願いじゃ!ゴーストたちのボスを追い出してくれんか?」













え。怖いからイヤです。














ごごごごーーん!!
がらがらがらぴしゃーーーーー(雷鳴)!!!










!!Σ(゚д゚)










エリック「すまぬ、雷でよく聞き取れなかった。」








・・・・・・・・・。







エリック「もう一度聞こう。ゴーストたちのボスを追い出してくれぬか?」











ん、だから怖いからイヤ・・・。













ごごーーーーん(雷)!!





!!Σ(゚д゚)











エリック「え?なんだって?聞き取れなかった。もう一度・・・。」













・・・だから・・・・・・。













ごごごごごごご(轟音)!!




















エリック「ああ、すまん。もう一度・・・。」











・・・・・・・・・もういいです。










エリック「そうか、やってくれるか!!」




















いいから、お前成仏しろ・・・。
















呪われた舞踏会というのは。


休みたいのに休めない!
ああん、体が勝手にリズムを刻んでぇえええええええ!!

・・・というものらしい。







疲れても踊り続ける、人々の苦しむ姿を見て、モンスターたちは楽しんでいるのです。


人々・・・と言っても、
全員もれなく半透明なので、正確にはお化けなのですが。








モンスター達は、今日のごちそうを待っています。


今日は、特別のごちそうが出る日なんだそうです。



とっておきの食材を使った、とっておきの料理。




しかも、そんなステキ食材を、親分が直々に用意しているらしい。


おおう。
なんて部下思いの親分なんだ・・・。







どちらかと言えば、
さっきのエリック王よりも、こっちの親分に付いて行きたい。





そして、その「とっておきの料理」とやらを、こころも食べたい。腹八分目で。












なので、親分を発見した時には。


こころ「おやびーん( ´д` )」




ちょっと馴れ馴れしく、「おやびん」呼ばわりしてみた。





おやびん「よしよし。おいしい料理を作ってやろうじゃないか。こっちに来なさい、」




ほらね?
おやびんも、心を許してくれてるでしょ?




おやびん「ただし、お前らが材料だがな!!」





パカッ!!





・・・ん?ぱか?





ぴぴゅーーーーん(落下)!!





・・・んん!?





と、落ちたところは台所の大皿の上!









なにーーーーっ!!Σ( ̄ロ ̄lll)














がっでーむ!
自分達が、とっておきの食材だったーー!!!
(解ってたクセに。)










「ぺっ!ぺっぺっぺっ!」




うわぁ、どうしよう・・・。




「ぱっ!ぱっぱっぱっ!」




味付けされてる・・・。




「さっ!さっさっさっ!」




なんか、味の素っぽいのふられてる。








大人しくされるがままになっていたら。
料理が完成したらしい(自分達)。



料理っても調味料を適当にふられただけて。
生ですよ、生。生肉(自分達)。











お皿が大広間に運ばれました。






「おおおおおおお〜〜〜〜(大歓声)!!!」





え?え?え?Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)






「ごちそうだ!」
「お〜〜これはうまそうだ(大絶賛)!」






ああ、うん。
自分でもちょっとそうかな〜って思う(。-_-。)ポッ
(照れるな照れるな。)











予想以上に、モンスターが喜んでくれたので。

こちらも期待以上に、ぶっ飛ばして上げました。
























おばけキャンドル・・・。











にっこり(*´д`*)












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