その37。









グランバニア

テルパドールから海を越えた、はるか東の国。







そこへ行くには、高い高い山を越さねばなりません。


気合を入れて越さねばなりません。


なぜなら道は、とっても険しいから・・・。




のぼっても、のぼっても、のぼっても・・・。



まだまだのぼります。



のぼっても、のぼっても、のぼっても・・・。



てか、先なんかあるのか?と思いかけたその時。


洞窟の中に民家らしきもの発見。



そこで見たのは、人間離れした老婆の姿。







老婆「イッヒッヒ、どうなされた旅の人」







こ、このばあさん・・・。




山姥だ、山姥・・・。


や ま ん ば だ っ!





道に迷った旅人を食っちゃう、あのやまんばですよ!






小さい頃、
日本昔話が怖くて見れなかったのは、こいつのせいですよっ(泣)!







老婆「道に迷われたのか?」







うわぁ、もう、絶対にそうだ。







・・・やまんばに違いない・・・ぶるぶるぶる( ゚д゚ ;)







老婆「それはお困りじゃろ。今日はここに泊まってはどうじゃ?」





え〜。いいの?( ´д` )
(おい。)














その夜・・・。










・・・シュッシュッシュッ・・・






ビアンカ「ねぇ、あの音はなにかしら?」




気にするな。



やまんばが、刃物を研いでる音だ。
(気にしろよ。)




ビアンカ「見に行ってみる?」




いやだ、食われるから。

そんなに気になるなら、お前一人で行け。




老婆「なんじゃ、起きていたのかい。」





ぐはっ!しまった、見つかったっ!





し、死んだフリ・・・っ!ばたっ!







老婆「よく眠れるように呪文をかけてやったのじゃが、あまり効かなかったようじゃな。」





え、え、えーーー!じゅじゅじゅ呪文!?







そういえば、身体がしびれて動かない・・・
(気付くの遅。)






老婆「ところでイッヒッヒ、これを見てみい。」





・・・・・・・・・薄目・・・






老婆「おぬしの剣を研いでおいてあげたぞ。」











・・・え、え、えーーー?















なんと!

剣を研いでくれたおかげさまで、強さが5ポイント上がった・・・!ばばん!























やまんばの意外な優しさに触れた夜・・・
(でも死んだふり。)















ぜぇ・・・はぁ・・・。

ぜぇ・・・はぁ・・・。




・・・ぜっ・・・・はっ・・・ぜっ・・・・。









ぜぇぜぇぜぇぜぇぜぇぜぇぜぇぜぇっ!げほげほっ!
(生きてるか・・・?)
















なんか、上に行くほど空気が薄くなっていく感じだ・・・( ゚д゚ ;)











どうにかこうにか、
山の中腹にある小さな村、チゾットに到着。






はぁ・・・。

ようやくここで一息つけます・・・。








チゾット村民「あら?大丈夫ですか?」




か・・・紙一重で、死にそうです・・・。




チゾット村民「お連れの方の顔色がすぐれないようですけど・・・。」




ん?あ、ビアンカ?




ビアンカ「ううん。なんでもないわ。ちょっとだけ気分が・・・」




気分が・・・?











・・・ばたっ!








うおっΣ(`ε´ノ)ノ















・・・ビアンカがぶっ倒れました・・・。






宿屋「これはいかん!」




ビアンカ、大丈夫?(´・ω・`)




ビアンカ「・・・・・・・・・・。」




村の人に診てもらったところ、
とくに熱はないようだし、ただの疲れかもだから。

とにかく、今日は安静におやすみなさいって言ってたよ?(´・ω・`)




ビアンカ「私の見事な芝居で・・・。」




・・・・・・芝居・・・?








ビアンカ「タダで一泊できて嬉しいでしょ?」









・・・・・・・・・・。








・・・・・・・・・・。












さすがオレの嫁!

(見事です!ビアンカねえさん!Σ( ̄ロ ̄lll))













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