グランバニア。
テルパドールから海を越えた、はるか東の国。
そこへ行くには、高い高い山を越さねばなりません。
気合を入れて越さねばなりません。
なぜなら道は、とっても険しいから・・・。
のぼっても、のぼっても、のぼっても・・・。
まだまだのぼります。
のぼっても、のぼっても、のぼっても・・・。
てか、先なんかあるのか?と思いかけたその時。
洞窟の中に民家らしきもの発見。
そこで見たのは、人間離れした老婆の姿。
老婆「イッヒッヒ、どうなされた旅の人」
こ、このばあさん・・・。
山姥だ、山姥・・・。
や ま ん ば だ っ!
道に迷った旅人を食っちゃう、あのやまんばですよ!
小さい頃、
日本昔話が怖くて見れなかったのは、こいつのせいですよっ(泣)!
老婆「道に迷われたのか?」
うわぁ、もう、絶対にそうだ。
・・・やまんばに違いない・・・ぶるぶるぶる( ゚д゚ ;)
老婆「それはお困りじゃろ。今日はここに泊まってはどうじゃ?」
え〜。いいの?( ´д` )
(おい。)
その夜・・・。
・・・シュッシュッシュッ・・・
ビアンカ「ねぇ、あの音はなにかしら?」
気にするな。
やまんばが、刃物を研いでる音だ。
(気にしろよ。)
ビアンカ「見に行ってみる?」
いやだ、食われるから。
そんなに気になるなら、お前一人で行け。
老婆「なんじゃ、起きていたのかい。」
ぐはっ!しまった、見つかったっ!
し、死んだフリ・・・っ!ばたっ!
老婆「よく眠れるように呪文をかけてやったのじゃが、あまり効かなかったようじゃな。」
え、え、えーーー!じゅじゅじゅ呪文!?
そういえば、身体がしびれて動かない・・・
(気付くの遅。)
老婆「ところでイッヒッヒ、これを見てみい。」
・・・・・・・・・薄目・・・
老婆「おぬしの剣を研いでおいてあげたぞ。」
・・・え、え、えーーー?
なんと!
剣を研いでくれたおかげさまで、強さが5ポイント上がった・・・!ばばん!
やまんばの意外な優しさに触れた夜・・・
(でも死んだふり。)
ぜぇ・・・はぁ・・・。
ぜぇ・・・はぁ・・・。
・・・ぜっ・・・・はっ・・・ぜっ・・・・。
ぜぇぜぇぜぇぜぇぜぇぜぇぜぇぜぇっ!げほげほっ!
(生きてるか・・・?)
なんか、上に行くほど空気が薄くなっていく感じだ・・・( ゚д゚ ;)
どうにかこうにか、
山の中腹にある小さな村、チゾットに到着。
はぁ・・・。
ようやくここで一息つけます・・・。
チゾット村民「あら?大丈夫ですか?」
か・・・紙一重で、死にそうです・・・。
チゾット村民「お連れの方の顔色がすぐれないようですけど・・・。」
ん?あ、ビアンカ?
ビアンカ「ううん。なんでもないわ。ちょっとだけ気分が・・・」
気分が・・・?
・・・ばたっ!
うおっΣ(`ε´ノ)ノ
・・・ビアンカがぶっ倒れました・・・。
宿屋「これはいかん!」
ビアンカ、大丈夫?(´・ω・`)
ビアンカ「・・・・・・・・・・。」
村の人に診てもらったところ、
とくに熱はないようだし、ただの疲れかもだから。
とにかく、今日は安静におやすみなさいって言ってたよ?(´・ω・`)
ビアンカ「私の見事な芝居で・・・。」
・・・・・・芝居・・・?
ビアンカ「タダで一泊できて嬉しいでしょ?」
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
さすがオレの嫁!
(見事です!ビアンカねえさん!Σ( ̄ロ ̄lll))
|