その46。








ついに。
ついにやって来たぞ。



ゾーマの城っ!ヽ( ゜▽゜)ノ






ん?
ゾーマ君って誰?




つまり大魔王(悪い子)。
勇者ご一行サマが最終的に倒さなきゃいけない相手であるにも関わらず、その存在を、さっきまで忘れられていた、しがない悪の総帥。








ゾーマの城を発見してから。

早、一ヶ月・・・いや、二・・・・・・・えっと三・・・?あ、ちょっと待って四、五・・・。











それなりに長い月日が経ちました( ´д` )








その間、勇者一行が何をしていたかと言うと。

来るべき大魔王との決戦に向け、レベルを上げていたなんてことではなく。



珍しくお掃除なんかしたら、ゲームボーイを移動してしまい。
そのまま忘れられた存在となっていて。
いざゲームをしようと思ったら、何処に置いたかさっぱりで。

見つけた時には、なんと電池が切れていて・・・













ま、そんなコトはどうでもいいか( ´д` )
(・・・最悪だな・・・。)











ゾーマの城に入ると。
お馴染みのしびれる床が出迎えてくれます。




いいかげん知恵のついた、ご一行サマ。
「トラマナ」なんて小洒落た魔法でしびれる床を難なく突破するのであります。




これじゃあ、まるで勇者です。
(勇者だから。)






お城に入ったらまずお城の探検です。




お城の構造をきっちり理解し、
宝の確保と、逃げ道の確保です。





そんなふうに、
あまり危機感も無いままお城をうろついていると。




突然!
入った部屋のドアが、音を立てて閉じられた!!









バタンっ!!!









・・・・むっ!Σ( ´д` )







自動ドアっ!
(いやいや、そうじゃなくて・・・。)










・・・はっ!Σ(゜д゜)








しまった!
閉じ込められたっ!!
(それそれ・・・。)







慌ててドアに戻るが、当然開きません。



わわわわ、どうしよう!

え〜と、え〜と。
り、りれみと?りれみと?( ゚д゚ ;)







狼狽するご一行サマをよそに。
部屋の仕掛けは進行します。





ドアが閉じられたのに続いて。
部屋に置いてあった、ニ体の巨大石造の目がきらーん。





そして。
どこからともなく、不気味な声が・・・。









*「我らは魔王の城を守るもの。」






・・・げっ・・・。







*「我らを倒さぬ限り、魔王の元へは行けぬぞっ!!」







・・・いやいや。
魔王の元なんて、行くつもりないし・・・。
(探検してただけだし・・・。)






魔王の元に行きたいわけじゃないから。
汝らを倒す必要もないわけ。

だから、ちょっとここ開けてよ。


聞いてる?
ねぇ、ヒトの話聞いてる?






勇者ご一行が必死で言い訳しているのに、
ちっとも聞いてくれない、大魔人・・・。



攻撃をしかけて来ます。









がすっ!!

ごふっ!!










・・・な、殴ったねっ( ̄□ ̄;)!!!!!!!!



・・・親父にもぶたれたことにゃいにょにぃ!!
(・・・誰ですか・・・。)










もう!もう!!


大魔人のわからずやーーーーっ!!
だーりんの浮気ものーーーーっ!!
(・・・ラムちゃん!)













こうして。

わからずやの大魔人を6体ぶっ壊し、
お城の奥へと進む、勇者一行なのでありました。